tajimi Street
ギンギツネの私的なブログ
10/4木曜
今日もいつも通りの1日だった。 脳出血発症後は、兎に角、体が動く様になる事に一生懸命で、他の事まで気が回らなかったが、あれから2ヶ月経って、完全では無いにしろ、体が動く様になって来ると、段々入院生活が退屈になって来た。
よく母や友人達が、退屈だろうと言っていた事を思い出す、当時は全く退屈するような余裕も無かったのだ。
成る程、其れは健康な人の視点だったのだな、退屈になって来たのは私も治って来た証拠なのだろう。
退院は今月の20日と言われたが、もう少し短くして貰おうかと考えるが、しかしまだ左腕は完全では無く、もし今退院したら通院でリハビリに通わなくてはいけないのだろう。 でも多分私は通わなくなるだろう、保険も入院は出るが通院は出ないので、20日は案外良い時期がもしれない。
今日は昼も夜も電気器具は使わず、腹筋と両足上げ、スクワットをして鍛えた。 この方が良いし、また本格的な運動が出来て来たのだろう。
退院したら直ぐに仕事に復帰出来るように仕上げて行こうと思う。
10/5金曜
今日病院から、退院はいつが良いか聞かれた。 20日前後と言われていたのだが、もういい加減入院生活も飽々してきたので、もっと早くして欲しいと伝えたが、退院したらもうリハビリに来ないでしょうと言われ、返す言葉もなく頷くと、リハビリの先生がもう少しやった方が良いと言っていたから、もう少しやっていった方が良いですよっと言われ、19日土曜に退院する事にした。
まだ2週間もある…でも確かに左腕はまだ完全では無いし、退院したらもう来ないつもりなので、2週間は良い期間かも知れない。
早速会社に連絡して、22日の月曜に1度顔を出して今後の事を話し合う事にした。 あと2週間で仕事が出来る位に仕上げたいので、リハビリの無い日曜に病院にいても意味が無いのだ。
それで土曜のリハビリ後から日曜の夕方迄家に帰る事にした。 家での生活にも慣れなくてはならないし、家なら自由に散歩に出れるからリハビリになるのだ。
果たしてちゃんと復職出来るのだろうか、そんな事を考えながら眠りについた。
10/7日曜
土日と試験外泊をして来た。 土曜の夕方帰り、車でスーパーへ行き買い物を楽しんだ。 明日と病院で食べる果物と菓子を買って家に帰る。
久しぶりにパソコンを開けてネットを楽しむ、病院だと9時消灯だが家だといつも通り12時頃迄起きていた。 パソコンを閉じると結構な疲労感を頭に感じ、眠りについた。 翌朝目が覚めると、今までの事が全て夢落ちだったのではと思えたが、左腕の動きの鈍さを感じ現実に戻る。
朝は久しぶりに大好きなパインを食べた。 そして部屋の掃除をして散歩に出かける。 川沿いを歩き途中から遊歩道に入り2~3キロ歩くと急に疲労感を感じ、まだ病人だと気付かされる。
暫く近くのベンチで休み家に向かう、途中の神社で社会復帰を祈願した。 まだ午前10時頃だったので、これもまた、久しぶりにドライブに出掛けようと思い、車をオープンにして、お気に入りのドライブコースを走る。
風をいっぱい受けてとても気持ち良い、また病院へ戻るのが嘘のようだ。 30分位の軽いドライブだったが、入院しているのがバカらしくなってくる。
帰りに駅前に寄り100円ショップを覗き、トレーニング道具を探す。 左手も動く様になったので、ちゃんと力を使って筋力を付けた方が良いと思ったからだ。
そこで握力を付けるゴムポールと引っ張る力を付けるゴムチューブを買った。 その後地下のスーパーを覗くと筆柿が売っていたので思わず買ってしまった。
家に帰り昼食を取る、昨日買っておいた柿3個と今買った筆柿5個を平らげる。 柿の皮を剥くのも良いリハビリになる。
流石に8個も食べると腹いっぱいになり、部屋へ帰ると強い眠気に襲われた。 午前中病院では考えられない程よく動いたので疲れてしまったのだ。
3時頃目が覚めストレッチと軽い運動をしてネットを楽しんでいると、そろそろ病院へ帰る時間になり、母に病院へ送って貰う。
また堀の中へ戻される憂鬱な気分になる。 一刻も早く退院したいと願いながら1日が終わった。