ごっつい洋猫一匹

すっかり生コン車にも、エアコンが欠かせなくなった。
私の乗っている生コン車は、エアコンがしっかり効くのでありがたい。
炎天下の中、生コンを降ろした後、キンキンに冷えた車内に戻ると「グハー、生き返る」


現場に着くと、一輪車を持った、90キロ級のごっつい外人が待っていた。
ちょっと引いたが、ごっつい洋猫一匹だ。

多分ブラジル人だが、パワフルな事パワフルな事、痩せ猫なら、ヒーヒー言って運ぶ所をガンガン運ぶ。
見ていて気持ち良い位だ。

最近建築現場にも、外人が増えてきた。
やはり、きつい力仕事は皆嫌がるので、力のある外人が雇用されるのだろうか。

ブラジル、フィリピン、中国人は多くて慣れっこになったが、アラブ人を現場で見た時は流石に引いた。
ダーバンこそ巻いてなかったが、なかなか迫力ある面構えをしていた。

彼らは、日本人に比べて眼力が有るように思う。
ギョロリとした大きな目で、何故かこちらを ジーーッ と見る。
私はすぐにそっぽを向く。
失礼ながら……怖いよ……。

しかしヘルメット、なんとかならないものか。
この暑い中被っていると、頭に熱が篭もりクラクラする。
私はまだ良い、生コン降ろす時だけ被ればいいのだから、でも現場の人たちは一日中被っていなければならない、ほんと倒れる人が出そうだ。

ともあれ、今日も終わった、明日も暑いのかな。