tajimi Street
ギンギツネの私的なブログ
記事を書くのは、ドライブから帰ったその日に書くのが一番良い。
なぜなら、帰ったすぐだと感動が新鮮で、脳に刺激が溢れ、文章がすらすら思い浮かぶのだ、(まあ、大した文章では無いがね)
でも、日が経つにつれて、感動が薄れ、文章が思いつかなくなる。
その僅かに残った記憶を頼りに、書いていこう。
今から思えば、良い日に行ったものである。
前日が雨で、当日が晴れの休日なんて、なかなか無い。
そのおかげで、面白い滝雲が写せた。
油木美林を後にした私は、御嶽ブルーライインへ向かった。
御嶽ブルーラインからは、乗鞍岳や中央アルプスが一望出切るのだ。
一枚目二枚目の写真は、その途中で撮った写真である。
大きい声では言えないが、入ってはいけない柵を乗り越え、蛇に咬まれそうな藪を越えて撮ったカットだ。
こんな面白い雲の状態の日は、カメラマンだった頃なら、泊り込みで朝晩撮るのだが、会社員になった今では、時間に限りがあるので、後にする。
御嶽ブルーラインに着いたが、見晴らしが良いだけで、特に面白く無かったので、中の湯に向かう。
中の湯とは、御嶽山に登る登山道の6合目にある、温泉と土産やの事である。
ここまで車で来れるので、ここから登山する人が多い。
私は以前、田ノ原天然公園7合目から御嶽山に登り、帰り道を間違えて、ここ中の湯に下りてしまった事があるのだ。
似たような道だったので、間違えてしまった。
中の湯に着いて、間違えた事に気付き、また引返そうと、重い機材を背負って、頂上へ向かって歩き出したが、膝がもう限界に来ていて、危険だと判断して、バスで田ノ原へ向かったのだ。
お金は掛かったが、あの判断は正解だったと、今でも思う。
また引き返したら、多分途中で動けなくなり、遭難していたと思う。
五枚目、六枚目の写真が中ノ湯である。
今は9月なので、もう閉まっている、多分8月いっぱいで終りなのだろう。
駐車場には、テントが一張りあり前日、登山した人がいるのが窺える。
驚いた事に、私が帰ろうかと思っていると、一台のタクシーが到着し、3人の中年女性が、大きなリュックを背負って現れた。
もう12時位である。
今から登れば、多分夕方の4時頃に剣が峰に到着するだろう、今は山頂の山小屋も、営業は終わっているので泊まれない、休んで降りたら夜の9時になると思う。
山頂は真冬のように寒い・・・・・無謀だと思う。
しかし、やめなさい、などとお節介も言えるはずも無く、登山計画書を箱に入れていたので、まあ、気を付けてと祈りつつ中ノ湯を後にした。
8枚目の写真が登山道入り口である。
そろそろ帰る時間になり、帰路に着く事にした。
今回は、久し振りに御嶽山に来て、とても良かった。
何か神聖なエネルギーに満ち溢れている感じがする。
さすが3000メートル級の山は一味違う。
心身共にリフレッシュ出来た一日だった。
それにしても、コペンは良い車だ。
高級車の様なガッチリ感は無いが、脆く儚く不完全な所が更に気に入った。
今度は何処に行こうか・・・そんな事を考えてしまう自分に驚きながら、ハンドルを握るのだった。
お仕舞い。
こもれびの滝に比べ、拓けているのでいるので撮り易い。
ここから1時間位歩くと、確か百間滝があったと思うが、今日は1時間も歩く元気は無いの止めておく。
しかし滝は良い、天然マイナスイオンが出ているせいか、心が落ち着く。
滝が流れ落ちる音、鳥の鳴き声・・・あー癒される・・・
早起きして、身体は疲れ気味だが、精神は充電されるようだ。
御嶽山は信仰の山でも有る、少し離れているが、清滝では修行者が滝に打たれるところが見られる。
私は以前、真冬の清滝を写しに行って、滝に打たれている修行者を見た事が有る。
白い修行着を着て、厳寒の滝に打たれているのを、防寒着を着込んで写しながら、(心臓麻痺にならないのか)と驚いたものだ。
水は、前回行った、乙女渓谷には及ばないものの綺麗である。
小川に倒れた木にも、苔が覆っている。
遅くなったが、御嶽山の紹介を簡単にする。
岐阜県と長野県の境に位置し、標高3067mの火山である。
日本百名山に選定されている巨大な独立峰である。
私も御嶽山には数回登っているのだ。
最初の登山は今でも覚えている。
登山などしたこと無かった私だが、山を下からばかり撮っていては駄目だと思い、重たいカメラと三脚を担ぎ、普通のハイキングシューズとジーンズに薄いジャンパーで、夜中の12時頃登山したのだ。
真っ暗の中、小さな懐中電灯だけを頼りに、汗だくになって登って行った。
途中何度も挫けそうになり・・・そう、暗闇の中、上を見ると、もうすぐ頂上みたいな所があるので、着いたと思って見渡すと、また上が見えてくる・・・これを2回繰り返し、もう駄目だ、戻ろうと思ってしまったのだ。
でも下を見ると、もうかなり登ってしまい、降りるより登った方が近い気がして、気力を奮いだした記憶がある。
そして、3度目の頂上だと思った所に着くと、まだ上がありガックリ来たが、もう引き返す事は出来ないので、もう一度登り、4度目の頂上だと思った所が本当の頂上、剣が峰であった。
しかし、真夏とはいえ3000メートル級の山は寒く、特に日の出前は冷えるので、真夏の8月に凍え死ぬのではないかと思うほどだった。
持って行った合羽を着込んで、ブルブル震えながら、軽装で登った自分を恨んだ。
空が、紫からピンク色に染まり、そして御来光・・・・・死ぬほど辛かった登山が報われる瞬間である。
ただ、おおーっと感動の呻き声を上げながら、シャッターを切ったのを思い出す。
山では何時もの日の出だろうが、苦しかった行程があの感動を呼んだのであろう。
ヘリで登って、日の出を見ても、綺麗だな、で終わると思う。
出来る事なら、また何時の日か登りたいものだ・・・今はカメラマンを辞めて、写さねばならないという、気力がないから無理かな・・・
何か、酔っ払って呟きながら記事を書いているから、支離滅裂になってしまう、ご容赦を。
4枚目5枚目の写真も気に入っている、こんな木なかなかお目に掛かれない、少なくとも私はね。
7枚目のコペンの写真は、後ろの山に掛かった雲が津波のように見え面白いので撮った。
たっぷり森林浴を楽しみ、油木美林を後にして、今度は開田高原へ、途中御嶽山がよく見える場所があるので止まったが、写真の通り雲が掛かりまばらにしか見えない、だがこの雲も面白いので撮る。
山頂は霧で真っ白状態だろう。
最後の写真、これは滝雲なのかな。
ぱっと見ると雪に見える。
やっぱり山は美しい。
あと7枚位写真が残っているので、其の二はこの辺で終り。
其の三へ続く。
九月も半ばを迎え、すっかり涼しくなった。
朝晩などは、寒いくらいである。
乙女渓谷へ行ってから二週間が過ぎようとしていたので、またオープンドライブに行きたくなり、計画を立てた。
今回は御嶽山に行こうと思った。
紅葉を写しに行きたいので、その下見も兼ねて走って来たいと考えたのだ。
御嶽山は10年位前、1~2年ずっと通って撮っていた山である。
その頃は4x5、6x6、6x45など、大判カメラや中判カメラを使っていた。
撮った写真は、写真を扱う会社に納め、時々色んなポスターやら、パンフレット、教科書なんかにも使われていた。
残念な事に、その会社は廃業してしまい、納めたポジフィルムが、ダンボールで大量に戻って来たものだ。
私もガックリしてしまい、戻って来たフィルムを整理する気力も無くなり、ダンボールは開封される事も無く、今も倉庫にねむっている・・・
今はデジカメに変わり、フィルムも現像代も掛からず、とっても有り難い。
撮影する時も、カメラを肩にぶら下げ、ふらりと写しに行けるのが素晴らしい。
中大判カメラなど、でかくて重たいカメラにレンズ、馬鹿みたいに重たい三脚、フィルムや露出計、フィルター諸々、装備一式担いで、ヒーヒー言って山を登ったものである。
当時デジカメがあれば、もっと幅広い画像が撮れた事だろう。
まあ、それはさて置き、朝4時・・・私の、もうこれ以上早起きは出来ないという、限界の4時起きして、御嶽山に向かう。
まだ、辺りは真っ暗、中央高速に乗り、中津川ICへ、さすがにまだオープンには出来ない。
高速を降り、19号線を進む、木曽の道は信号も少なく、快適に走れる。
途中コンビニに寄り、ここでさっそくオープンにする、こんな平日の早朝なのに、もうバイクが荷物満載で走っていく・・・元気いいなー
走り出すと・・・さ・さむい・・・
今回は、ちゃんとジャンパーも着込んで来たのに、まるで冬のようである、ヒーターを最強にして暖を取りながら走る。
ヒーターと外気の寒さがミックスされ、なかなか良い具合になり、気持ちよく走れる・・・ああ、いい感じだ。
御嶽山に到着すると、ここ数年、全く来てなかったので、何かとても懐かしい気分になった。
昨日が雨だったので、今日は面白い写真が撮れるのではないかと期待していた。
そして、一枚目の写真、向こうに見えるのは雪ではなく、雲である。
頂上近辺は、霧で視界不良だろう。
御嶽山では、山頂に雲が掛かる事はよくあることだが、こうして見ると面白い。
最初に向かったのが、以前よく行った油木美林。
開田高原の近くにあり、パソコンで油木美林を検索すると・・・・・(御嶽山の据野に広がる太古の森。ヒノキなどの木曽五木をはじめとした、樹齢300年の木々が茂る原生林です。学術参考林にも指定されるほど神秘的で美しい森は、遊歩道が整備されているのでハイキングに最適!周辺にある滝と合わせて、森林浴やバードウォッチングをお楽しみください)・・・・・っとある。
検索の通り、油木美林はとても美しく、普通の森とは明らかに違っていた。
まず、殆んどの木に苔が生えている、まるで屋久島に来たかのようである。
平日の早朝、誰も来ない森の中を歩いて行く。
暫らく歩くと、5枚目の写真の、こもれびの滝に出る、岩まで苔が生え、いかに太古の森か窺える。
6枚目の写真は木漏れ日が綺麗だったので撮ったが、これだけ森が深いと、安らぐより、熊が出そうで怖い。
呟きの長文で申し訳ないが、写真が多いため、其の一はこの辺りで終り、後日其の二へ続く。
余り遠くても大変なので、家から2時間位の渓谷を探すと、乙女渓谷というのが見つかった。
名前がなんとも、清らかな場所のようなイメージを抱かせる。
これが、男渓谷だったら、行く気には成らなかったであろう。
早起きをして、中央高速を使い、中津川ICで降り、北へ向かう。
以前行った、付知峡の近くにあるのだ。
国道256号線から、乙女渓谷の看板を右折すると、農場が続き、どんどん進むと、だんだん怪しい雰囲気になって行く。
そして此れである、熊出没注意の看板・・・閉めて走ろうかな・・・しかし、オープンドライブに来たのだからとそのまま走る、まあ熊に遭うなんて、まず滅多に無いと思うからね。
日中は暑いが、朝はすっかり涼しくなって・・・いやいや、寒い、渓谷の朝は冬のように寒いのだ。
私は暑いと思い、いつも通りのTシャツだったので、ヒーターを強にして、ガタガタ震えながら走った。
閉めれば良いと思われるだろうが、以前も書いたが、オープンドライブに来たのだから、閉めたら意味が無いのだ、閉めるのは、駐車して車を離れるときだけと考えている。
暫らく走ると、3枚目の写真の場所に着いた。
ここは、乙女渓谷の管理施設である。
周りには、バンガローが点在している。
機会があれば、バンガローに泊まりに来たいと思う。
真夏でも涼しく、朝夕は寒い渓谷のバンガローに泊まり、酒でも飲んで過ごせば、ストレスも吹っ飛び、リフレッシュして帰れることだろう。
写真の所に車を停め、ここでクローズにする。
そしてカメラをぶら下げ探索に出かける。
兎に角、驚いた事に、水が綺麗である。
付知峡も綺麗だったが、ここはもっと綺麗だ。
付知峡は、そこそこ名所になり、人が大勢来るようになったので、水が汚れて来たのだ。
ここは岩に、苔さえも付いていない。
真水の様に澄んでいる。
正に穢れ無き乙女渓谷である。
渓谷の水を飲んでみた、うーん、美味い、生臭さも無く、ミネラルウオーターのようだ。
流れる川の水が、そのまま飲める所は、そうは無いだろう。
ここは余り有名になって欲しくない所だ。
たっぷり自然を満喫して、早めに帰路についた。
山も良いね。
八月も終りに近付き、そろそろオープンドライブに行かないと、またバイク欲しい病が再発するので、行く事にした。
この夏、日本海は2回行ったので、今回は太平洋にした。
伊良湖は毎年行っている、恒例の場所である。
1枚目の写真も、毎年撮っている、今年もまた、同じような写真を撮ってしまった。
去年までは、地図を頼りに行っていたが、今年は念願のナビを買ったので、かなり楽に行けた。
地図や記憶を頼りに行くと、いつも同じ道しか通らないが、ナビを使うと、全く通らなかった近道や、新しい道を通る事が出来、一層ドライブが楽しくなる。
もうナビが手放せなくなってしまった。
いつも行く、伊良湖ビューホテルの屋上へ登り、写真を撮った。
ここは360度見渡せる、とても見晴らしの良い所なのだ。
一般の観光客も入れるので、おすすめの場所である。
海水自体は日本海の方が綺麗なのだが、太平洋には、日本海には無い広がりのようなものがあると思う。
どちらにせよ、海に来ると開放感があり気持ち良いのだ。
コペンは今日も好調で、潮風を浴びながら気持ち良く走る。
特に早朝は気持ち良い、が、昼に近付くにつれ日差しが強くなり、辛くなるのが真夏のオープンドライブなのだ。
そんな時は、オープンのままエアコンをかける。
工場などによくある、スポットクーラーの様な感じで、涼しい風が身体に当たり、楽になるのだ。
閉めればいいじゃないかと思うだろうが、閉めたらオープンドライブじゃあ無くなるからね。
そうなると、またバイク欲しい病に襲われるから、駄目なのだ。
伊良湖の最先端にある、伊良湖岬灯台に行った。
ここは恋路が浜から、5分位歩いた所にある。
今も使っているのか不明だが、観光名所としては有名な灯台である。
道にはフナムシが大量に群がっていて、ちょっと引いたが、別に刺す訳ではないので無視して踏まないように進む。
灯台横の岩場に腰掛、暫らく海を眺め休憩。
波の音、遠くの貨物船の汽笛・・・・・やはり海は癒される。
日本海に比べ、潮風が強い。
そういえば、以前ここで一台デジカメを壊したのを思い出した。
友人と行き、写真を撮っていたら、ピントが合わなくなり、ズームもネチネチになり、動かなくなったのだ。
ヤバイと思い、愛機ニコンを守るように車に戻った。
家に帰ったらメンテが大変そうだ。
次に向かったのが風力発電所の大きな風車のあるところ。
以前通り、何だあれはと思い、機会があれば近くまで行きたいと思っていたのだ。
見た感じ余り動いてないが、本当にこんなもので大きな電力が出来るのだろうか? と 素朴な疑問が湧いてくる。
ともあれ、今日も良く走った。
これで暫らくバイク欲しい病も治まるであろう。
そんな満足感の中、帰路についたのだ。
もちろん家に帰り、愛機ニコンの手入は怠らなかった。