ポンプ車

少しポンプ車を紹介しよう、写真を見ると分かる通り、生コン車や一輪車では運べない所へ生コンを送る事が出来る。

この写真はネットで拾った物、仕事中にこんな仕事は撮ってられないのでね、その他の写真は全てオリジナル。

次の写真の通り、生コン車からレバー1つで簡単に送る事が出来るのだ。

ただ一つ難点は、ポンプ屋には威張った奴が多く、腹が立つ事も多い。

まあ、生コン屋にも多いんだけどね……更に言えば、どんな職業でも、そんな奴は必ず居る、お客さんにはニコニコ顔で接し、部下や下請けには高圧的で傲慢な態度の奴。多分自分がその立場になったら、そうなるかもしれないけど。


しかし、ポンプ屋も生コン屋にしたらお客さん、腹の立っ事を傲慢な態度で言われても、ぐっと我慢して聞くしかない。
中には言い返す生コン屋も居るが、出入り禁止になり、解雇の対象になるから、私は我慢する。

とはいえ、現場の人達の大多数は気のいい人ばかりだ。

今日は4回走った。
1日、3～6回走る事が多い、理想は4回位が丁度良い、会社も儲かり、私もノンビリ走れるから。

明日も晴れそうだ、ぼちぼち仕事が有って欲しい。

雨の日

よく晴れた日も好きだが、雨降りも意外と好きだ。
しとしと雨は優しく、どしゃ降りは豪快で激しく、見ていて楽しい。

しかし仕事としては、ありがたくない、現場が雨で中止となり、仕事が無くなるからだ、そうすると生コンの運転手は、帰らされるか、雑用になる、帰れば当然給料が減るし、雑用も室内なら良いが、外だと大変。

雨の中、合羽を着て作業をしなくてはならない、小雨ならまだしも、どしゃ降りだと、合羽を着ていてもびしょ濡れになる。
風邪をひく位なら帰った方が良いが……難しいところだ。

そんな今日は雨降り、雑用覚悟で会社に行くと仕事有り、まだ小雨だったので注文が来たのだ。

着いた現場は結構広い場所、取りはポンプ車なのでホッと一息。
ポンプ車は車体に付いた象の鼻のようなホースから生コンを圧送し、地下から高層まで幅広く生コンを送る事が出来るのだ。
ポンプ車の場合生コンを入れる挿入口みたいなのが有り、生コン屋はそこから溢れないよう気をつけ流し込むだけのかなり良い仕事なのだ、私もポンプ取りは大好きだ・・・・・簡単だから。

さっさと片付け次の現場へ・・・・・今日は2件で終了、後は雑用に追われた。
こりゃ会社は赤字だな。

定時に終り、帰宅、来週はどうなる事やら。

夜のドライブ

昨日は夜のオープンドライブに出かけた、次の日仕事なので遠くへは行けないが、10蒔頃から軽く流す。

道路脇に停めオープンにする、夜の外気はまだ肌寒い、ヒーターを強めにし走り出す。

人通りの少ない道を選んだので車もまばらだ。
田舎に似合わない広くて綺麗な道を、ただ一台だけぽつんと走って行く、時たま名のあるスポーツカーが凄い勢いで抜かして行く。

肌寒い風が気持ち良い。

一時間程走り、家へ帰る、ちょっとした非日常を味わい、良い気分転換になった。
やはりオープンはやめられない。

会社では予定されていた二人が解雇された、分かっていたとは言え可哀想である、残った先輩が　「こんな会社早く辞めて、もっと良い所に行った方が良いぞ!」　と言う・・・・・本心なのか、ライバルを減らす為なのか、真意が分からない、まあ心に留めておこう。

友人にも言われた　「生コンなんてたかが運転手じゃないか、もっと良い仕事探せ・・・云々」　おいおい　言いすぎ。

確かに、たかが運転手である、代えは幾らでも居る、しかしそれを言うなら、どんな職業でも代えは居る、管理職でも代えは幾らでも居る、いや　むしろ管理職の方が狙っている奴らが多い、総理大臣でさえ代えは幾らでも居るのだから。

私が自分より上と思う職業は、命がけで人を救う人達。
火事の中、いつ爆発が起きるか分からない中、救助に向かう消防士。
血だらけで目を背けたくなる様な人を運ぶ救急救命士。
人の命を救う医師や看護士。
これ等の人は尊いと思う。

たかが金で雇われている会社員に偉そうに言われる筋合いは無い。


さて今日も仕事が終り、明日から連休に入る、一日位何処か行きたいが、高速1000円の為、かなり混雑するだろう、様子を見ながら、何処か行こうかな。

死にそうな猫一匹

最初の現場に着くと、70歳位の痩せた爺さんが一人、一輪車の前で待っていた・・・・・エッ　一人だけ？それも爺さん・・・・・

仕方ない、兎に角生コンを降ろすのが私の仕事だ。

一輪車に生コンを降ろすと、爺さんはヨロヨロと危なっかしい足取りで運び出す、４ｔ車とはいえ　一輪車一台で全部運ぶのは大変である、しかし私らは手伝う事は許されていない、下手に手伝い何かを壊したら自分で弁償しなくてはいけないのだ。

３０分もすると爺さんはフーフーと息が上がり辛そうだ、見ていて気の毒になるが、私に出来るのは、一輪車に少な目に盛るくらいだ。

暫らくすると２台目の生コン車が到着した、この現場を見て　「死にそうな猫一匹　時間掛かりそう」　と会社に無線を入れた・・・・・なるほど、確かに死にそうな猫一匹だわ・・・妙に納得してしまった。　　前にも書いたが一輪車で生コンを取る事を、猫取りと言うのだ。

何とか終了して会社に帰り、二件目に出発、次の現場は体力有りそうな若い二人が一輪車で待っていた、・・・・・「若い猫二匹」　か・・・・・さすがに若い猫は早かった、先ほどと違い、私は一輪車にタップリ盛ってあげた。

今日は三件で終り、全部猫取りだったので結構な時間になった、さて明日は何処に行かされる事やら。

経営不振

相変わらず仕事は少ない、困ったものだ。

とうとううちの会社でも経営不振の為三人解雇された……もう二人程減らす予定らしい……
タイミング良く定年退職者が二人出た、これで帳尻が合ったと思い安心していたら、それとは別にもう二人減らす予定とか。

どういう基準で選ぶのか分からないので、ビクビクの毎日である。

皆不満ながらも文句を言えば解雇候補に選ばれる可能性があるので、だまって仕事をこなしている。
もし私が解雇になったら僅か４ヶ月で無職に逆戻り……それは困るな。

聞いた話ではその二人はもう決まっているらしい、あちこちで誰が切られるか噂話をしている。

何時までこんな不景気が続くのであろうか、嫌なご時世だ。